歯の残根は抜歯が必要?治療法と放置のリスクとは
- 2025.06.11
- 虫歯
「歯の残根」という言葉、あまり聞きなれないかもしれませんが、実は誰にでも起こりうる身近なお口のトラブルの一つです。
歯の根だけが口の中に残ってしまった状態で、放置するとさまざまなリスクにつながることも。今回は、その原因や放置による影響、治療法についてわかりやすくご紹介します。
残根とは?歯の根だけが残る状態
残根とはどんな状態か?
残根とは、虫歯や外傷などによって歯の一部が失われ、歯の根だけが歯ぐきに埋まったままの状態を指します。通常、歯は冠(かぶせものをする部分)と歯根(歯を支える根)の構造ですが、冠の部分が欠けたり折れたりして根のみ残ってしまうと、残根という状態になります。
歯の根だけが残ってしまう原因
主な原因としては、深い虫歯や外傷による破折(はせつ)、過去の治療でかぶせていた歯が再びむし歯になり、根元から折れてしまったケースなどが挙げられます。
特に長期間放置した虫歯は進行してしまい、気づいたときには歯の根しか残っていないということも珍しくありません。
静かに進行する残根のリスク
歯の残根は、痛みを感じにくい場合も多いです。加えて、歯ぐきの中に隠れていることが多いため、「とりあえず様子を見よう」と後回しにしがちです。
しかし、そのままにすると感染が進み、歯ぐきや周辺組織に影響を及ぼす危険があります。早めに歯科を受診し、適切な対応をすることが大切です。

残根は歯の根だけが残った状態で、放置すると感染の恐れがあり注意が必要です。
歯の残根を放置するとどうなる?

感染・膿の蓄積リスク
歯の残根は、細菌が繁殖しやすい環境になることがあります。炎症が広がると膿がたまり、強い痛みや腫れを引き起こすこともあるでしょう。感染が進むほど治療も複雑になる可能性があります。
他の歯や歯ぐきに与える悪影響
残根の部分に細菌が増殖すると、周囲の健康な歯や歯ぐきにも悪影響を及ぼす恐れがあります。特に隣の歯がむし歯になったり、歯周病が悪化したりするリスクが高まりやすいので注意が必要です。
口臭や噛み合わせの問題につながる
歯の残根を放置していると、口の中に慢性的な炎症が起こり、口臭が発生しやすくなります。また、片方の歯で噛めない状態が続くと、噛み合わせに影響が出ることも考えられます。
日常生活の質を下げないためにも、早い段階での処置が重要です。

残根を放置すると感染や口臭、かみ合わせ悪化など様々なリスクが生じます。
歯の残根に対する治療法とは

抜歯が必要なケースとその流れ
残根の状態が悪く、保存できないと診断された場合は、抜歯が選択されることがあります。
抜歯の流れとしては、まずレントゲンなどで根の位置・形態を確認した上で、歯ぐきを切開して歯根を取り除きます。術後は腫れや痛みが出ることもあるため、歯科医の指示に従ってケアを行いましょう。
残せる歯・保存可能な場合とは?
歯の根がしっかりしていて、根管治療(神経の治療)などで細菌感染をコントロールできる見込みがある場合は、抜歯をせずに保存を試みることがあります。
具体的には、根管治療を行い、土台を作ってかぶせ物を装着することで再び噛める状態に回復できるケースもあります。
抜歯後の治療(インプラント・ブリッジ・入れ歯)
もし抜歯が必要になった場合、そのままにしておくと噛み合わせのバランスが崩れ、他の歯に負担がかかります。
そこで、抜歯後にはインプラント・ブリッジ・入れ歯といった方法で失った歯を補う治療を検討します。どの方法が適切かは、口腔内の状況や患者さんの希望、費用などを総合的に考慮して決めます。

残根は状態によって抜くか治すかを決めます。抜いたあとは入れ歯やブリッジなどで噛めるように治療します。
まとめ:歯の残根は「痛みがなくても早めの対応」がカギ
歯の残根は、痛みなどの症状がまったく出ないまま放置されてしまうことがあります。しかし、痛みがない=問題がないというわけではありません。知らないうちに細菌が入り込み、ある日突然、激しい痛みや腫れを引き起こすことも少なくないのです。
感染が進むと、治療には時間も費用もかかります。さらに、歯の根のまわりの骨や歯ぐきにダメージが広がってしまうと、インプラントなどの治療が難しくなるケースもあります。
一方で、早期に発見できれば、抜歯をせずに根管治療で歯を残せる可能性が高まります。痛みが少なく、費用負担も軽減できるなど、早期治療には多くのメリットがあります。
「痛くないから大丈夫」と思わず、少しでも違和感や気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診することが大切です。
町田駅周辺で歯科医院をお探しの場合は、町田駅北口の目の前にある【町田さくら歯科】へお気軽に相談してください。歯の健康を守るために、一緒に対策を行っていきましょう。

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