歯の詰め物が取れた!焦らずやるべき3つの応急処置とNG行動
- 2026.02.24
- 虫歯
食事中やふとした拍子に、歯の詰め物がポロッと取れてしまった経験はありませんか?
「すぐに歯医者に行けないから」と、自己流でくっつけてみたり、痛みがないためそのまま放置してしまったりする方も少なくありません。しかし、こうした対応はおすすめできない行動です。
この記事では、歯の詰め物が取れてしまったときの正しい対処法と、絶対に避けたいNG行動について、わかりやすく解説します。
詰め物が取れたらどうする?

詰め物が取れてしまった直後の行動が、その後の治療のスムーズさや歯の寿命を左右します。
慌てて捨ててしまったり、無理にいじったりせず、まずは落ち着いて適切な応急処置を行うことが大切です。以下の3つのステップを実践してください。
詰め物は捨てずに容器で保管
取れてしまった詰め物は、絶対に捨てないでください。もし詰め物が変形しておらず、歯の状態も悪くなっていなければ、そのまま消毒して再び装着できる可能性があります。
ティッシュに包むと誤って捨ててしまうことが多いため、小さなケースやチャック付きの袋に入れて大切に保管し、受診時に必ず持参してください。
紛失すると型取りからやり直しになり、治療期間が長引いてしまいます。
優しく磨いて汚れを落とす
詰め物が取れた穴には、食べカスなどの汚れが非常に溜まりやすくなっています。汚れが残ったままだと、そこから急速に虫歯が進行してしまうリスクがあります。
食後は丁寧に歯磨きをして、清潔な状態を保ちましょう。ただし、象牙質が露出しているため、ゴシゴシと強く磨くのは厳禁です。
柔らかめの歯ブラシを使い、優しく撫でるように汚れを取り除いてください。しみる場合は、ぬるま湯でゆすぐだけでも効果があります。
なるべく早く歯科医院へ連絡
「痛くないから」といって、次回の定期検診まで待つのは危険です。
詰め物が取れた歯は、エナメル質が削られた無防備な状態であり、非常に脆くなっています。放置すれば虫歯の再発や、歯が欠ける原因になります。
可能な限り早めに歯科医院に連絡し、「詰め物が取れた」と伝えて予約を取りましょう。早めの受診が、再装着だけで済むか、大掛かりな治療になるかの分かれ道となります。

捨てずに保管し、患部を清潔に。痛みがなくても早急に歯医者へ連絡を。
絶対にダメ!3つのNG行動

詰め物が取れた時、自己判断で間違った処置をしてしまうと、取り返しのつかない事態を招くことがあります。
特に「自分でくっつける」という行為は非常に危険です。歯を守るために、以下の行動は絶対に避けてください。
市販の接着剤でつけるのは危険
「瞬間接着剤でとりあえず戻そう」とは絶対に考えないでください。市販の接着剤は人体に有害な成分を含む場合がある上、噛み合わせの微妙な高さが狂ってしまいます。
さらに、隙間から細菌が入り込み、中で深刻な虫歯を引き起こす原因にもなります。歯科医院で治療する際も、強力な接着剤を削り落とすために健康な歯まで余分に削らなければならなくなります。
百害あって一利なしですので、絶対におやめください。
痛くないからと放置はNG
痛みがないと「忙しいからまた今度でいいや」と放置しがちですが、これも非常に危険です。
詰め物が取れた歯の下は、柔らかい象牙質がむき出しになっています。象牙質はエナメル質よりも酸に弱く、虫歯の進行スピードが何倍も早いです。
また、隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、歯並びや噛み合わせ全体が崩れる原因にもなります。放置期間が長ければ長いほど、治療は複雑になります。
取れた場所で硬い物を噛むのもNG
詰め物が取れた歯は、中がくり抜かれたような構造になっており、強度が著しく低下しています。
その状態で、煎餅やナッツ、氷などの硬い物を噛むと、歯に亀裂が入ったり、縦に割れたりする恐れがあります。もし歯の根元まで割れてしまうと(歯根破折)、最悪の場合は抜歯が必要になります。
治療が終わるまでは、取れた側の歯を使わず、反対側の歯で食事をするように意識してください。

接着剤は絶対NG。放置や硬い物を噛むのも、歯を失う原因になります。
原因は?どんな治療になる?
詰め物が取れるのには、必ず原因があります。劣化なのか、虫歯なのか、それとも食生活の影響なのか。原因によって治療法も変わってきます。
ここでは、主な治療の流れと、詰め物が取れやすくなる食べ物について解説します。
そのまま戻すか作り直しか
治療法は大きく分けて2つです。持参した詰め物が変形しておらず、歯も虫歯になっていなければ、専用のセメントで「再装着」します。これなら1回の通院で終わることもあります。
しかし、詰め物が変形・破損している場合や、紛失してしまった場合は「作り直し」となります。型取りから行うため、数回の通院が必要です。
いずれにせよ、まずは歯科医が状態を確認し、最適な治療法を判断します。
中で進行した場合は虫歯の治療
詰め物が取れる原因として最も多いのが、詰め物と歯の隙間から菌が入り込み、内部で虫歯が再発する「二次カリエス」です。
この場合、単に詰め物を戻すことはできません。変色したり柔らかくなったりした虫歯部分をきれいに削り取る必要があります。
虫歯の進行度合いによっては、削る量が増えて詰め物の形が変わったり、神経の治療が必要になったりすることもあります。
ガムやキャラメルなど粘着質な食べ物に注意
詰め物は、粘着性の高い食べ物(キャラメル、ガム、お餅、飴など)によって引っ張られる力に弱く、これらが原因で外れることがよくあります。
特に、治療して年数が経った詰め物は、接着剤(セメント)が劣化しているため、粘着質な食べ物が「最後の一押し」となって取れてしまうのです。
詰め物が多い方は、こうした食べ物を噛む際は、詰め物がない箇所で噛むなどの注意が必要です。

再装着か作り直しかは状態次第。粘着性の高い食べ物は取れる原因になります。
まとめ:「捨てない・触らない・すぐ連絡」

歯の詰め物が取れてしまった時は、焦らず「捨てない・触らない・すぐ連絡」を守ることが大切です。
自己判断で接着剤を使ったり放置したりせず、早めに歯科医院で適切な処置を受けることで、治療期間も費用も最小限に抑えることができます。大切な歯を守るために、プロにお任せください。
歯やお口の健康についてお悩みの際はぜひ、町田さくら歯科へご相談ください。お一人おひとりに寄り添い、丁寧な診療でお口の健康づくりをお手伝いいたします。

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